Geforce Now for FB、日本国内でのサービスを終了 NVIDIAが純正アプリを展開へ
【東京総合 = エンターテインメント】Softbankは9日、米半導体大手NVIDIAが開発し、同社がアライアンスパートナーとして運営していた「GeForce NOW for SoftBank」を、今年3月29日でサービスの提供を終了する。NVIDIAは、開発運営を自社内で完結させるため「純正」のサービスを早ければ春にも展開する。KDDIの「GeForce NOW for au」はサービスを継続するという。
GeForce NOWは、GPUの設計・販売を担うNVIDIAが開発したクラウドゲーミングサービス。NVIDIAのサーバー内でゲームの処理を行うことで、ユーザーは低スペックなPCでも快適にプレイすることができる。Steamをはじめ、EpicGamesなど主要なPCゲームのほとんどをカバーしていた。
日本国内ではGeForce NOWを、SoftBankとKDDI(au)の2社がアライアンスパートナーとして、それぞれ「GeForce NOW for SoftBank」と「GeForce NOW for au」として運営していた。
しかし、現在開催されているデジタル見本市「CES2024」でNVIDIAは、日本国内で純正の「GeForce NOW」の提供を開始すると発表した。これを踏まえ、SoftBankは「SB版」のGeForce NOWを終了し、NVIDIAが運営する新サービスへの移行を促したい狙いだ。
SoftBankによると、2月28日に新規登録や有料プランの新規契約などができなくなる。同日中には有料契約者の自動更新を停止する。3月29日にはゲームプレイやマイページへのログイン受付などを終了する予定だ。なお、新GeForce NOWにSB版のGeForce NOWからデータを引き継げるほか、特別オファーなども提供されるとしている。
NVIDIA側としては想定以上に日本国内での契約者数が上振れたこともあって、早めに同社内で開発と運用を完結できる方向にもっていきたい思惑がある。