アドテスト、今期純利益を2.7倍に上方修正 市場予想上回る 増配も
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード6857、連結)アドバンテストは29日、25年3月期の連結純利益が前年比2.7倍の1675億円になりそうだと発表した。従来予想の1220億円から455億円引き上げ、2期ぶりに最高益を更新する。市場予想(QUICK集計)の1478億円も上回る。AI向け半導体の需要が想定以上に拡大し、利益を押し上げた。
売上高は同52.1%増の7400億円、営業利益は同2.8倍の2260億円になる見通しだ。年間配当は株式分割を考慮した前期実績比で4.75円増の39円を予定する。すでに中間配当として19円を実施している。

あわせて発表した24年4〜12月期の連結純利益は、前の同じ期と比較して2.6倍の1212億円だった。市場予想の1194億円を上回った。売上高は同56.1%増の5474億円、営業利益は同2.6倍の1641億円と、いずれも第3四半期累計で過去最高を更新した。AI関連の高性能半導体向け需要が大幅に拡大したほか、円安進行も追い風となった。海外売上比率は97.6%(前年同期96.1%)だった。
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