エニーカラーは一時ストップ高 26年4月期、純利益14%増
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード5032、11時)エニーカラーが一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)にあたる前日比700円(17%)高まで上昇し、11時現在は695円高の4790円で推移している。11日、26年4月期(今期)の単独税引き利益(純利益)が、前期比14〜20%増の131〜138億円になりそうだと発表した。会社予想の下限で市場予想の平均(QUICKコンセンサス、6社)126億円を上回り、買いが集中した。中央値ベースでは市場予想の上限(133億円、ゴールドマン・サックス)も上回る。
25年4月期 | 市場予想 | 会社計画(新) | |
売上高 | 428億円 | 483億円 | 490〜 510億円 |
前期比 | +34.0% | +12.8% | +14.3〜 +18.9% |
営業利益 | 162億円 | 183億円 | 190〜 200億円 |
前期比 | +31.7% | +12.6% | +16.7〜 +22.9% |
純利益 | 115億円 | 126億円 | 131〜 138億円 |
前期比 | +31.9% | +9.6% | +14.5〜 +20.5% |
売上高は同14〜18%増の490〜510億円、営業利益は同16〜22%増の190〜200億円になる見通しだ。いずれも市場予想を上回る。営業利益は中央値ベースでの市場予想の上限(193億円、同)も上回る。営業利益率はコンセンサス平均の37%と同等かそれを上回る。
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同日発表した25年3月期(前期)の連結決算は、純利益にあたる単独税引き利益が前の期比31%増の115億円だった。売上高は同34%増の428億円、営業利益は同31%増の162億円だった。海外事業が低迷したが、国内事業が支えになった。

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