円が対ドルで一段安 100日平均線を上抜け
namiten
【東京本局 = 経済】23日の東京外国為替市場で、円相場が主要通貨に対して一段安となっている。午後には一時147円ちょうどをつけた。100日平均線の146円76銭を明確に上回り、日足の一目均衡表で雲の上限を突破した。いずれも2月中旬以来、およそ4ヶ月ぶりで円の先安感はますます強まっている。

米軍は21日、地中貫通型爆弾12発を用いてイランの核製造施設を攻撃した。中東情勢が一段と緊迫になれば、イランが海峡を封鎖するとの見方が浮上している。エネルギー資源を持たない日本は、原油高で貿易赤字が拡大しうることから特に弱い立場にあり、円安に弾みがついている。経験則の「有事のドル買い」もドルが幅広い通貨に対して買われる支えになっている。円は対ユーロでも大幅安となり、一時は昨年7月以来の安値をつけた。13時現在は168円台後半で取引されている。
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