信越化の今期、純利益前期比12%減 市場予想下回る
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード4063、連結)信越化学工業は24日、26年3月期(今期)の連結純利益が前期比12%減の4700億円になりそうだと発表した。QUICKコンセンサス(20社)の5549億円を大きく下回るほか、市場予想の下限(4861億円)も下回る。中国企業による供給過剰が収まらず、厳しい市況が続いた。売上高は同6%減の2兆4000億円、営業利益は同14%減の6350億円になる見通し。いずれも市場予想を下回る。
あわせて、未定だった今期の配当計画を取締役会で決議した。中間53円配・年106円配とし、前期実績(年106円配)から据え置く。きょうの終値をもとに算出した年間配当利回りは2.1%となる。
同日発表した25年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比12%減の1264億円だった。市場予想の1284億円をわずかに下回った。売上高は同5%増の6285億円、営業利益は同12%減の1668億円だった。売上高は市場予想を上回ったが、営業利益は下回った。

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