サンジゲンが第三者割当増資 ブシロードが保有比率上げ、経営再建本格化

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【東京本局 = 東証】(グロース、7803、16時)トレカ大手のブシロードは17日、高品質な3Gアニメーションや『Bang Dream!』シリーズの制作で知られるサンジゲン(東京・杉並)に対する追加出資を完了したと発表した。出資金額は非公表。出資比率を8%から14%超に引き上げる。2019年末に資本業務提携を結んでいた。

前期末時点でサンジゲンは7億円の債務超過に陥っている。利益剰余金は9億円のマイナス。前期の税引き利益は300万円の黒字だった。

これを背景にサンジゲンは、7月の官報で減資の実行を発表していた。資本金は1億3500万円から1000万円に引き下げ、資本準備金は1億2500万円から0円とした。2億円ほどを利益剰余金の穴埋めに活用した。9月には新しいスタジオブランドとして「ニチカライン」を発表するなど慌ただしい動きが続いていた。

今回のブシロードによる追加出資で経営再建が本格化する。Bang Dream!シリーズに注力するブシロードは高品質なアニメスタジオの確保に向けてサンジゲンとの距離を縮めようとしている可能性がある。

サンジゲン

株式会社サンジゲン。代表は松浦裕暁(53)。2003年、前身の三次元結成、06年に株式会社設立。11年、現住所。同年、玩具会社・ブシロードなどの支援受けウルトラスーパーピクチャーズ(ウルピク)設立、傘下に。トリガーなど合流。12年、ウルピク傘下にライデンフィルム。

25年3月末時点の従業員数は226名。税引き損益は340万円の黒字。ウルピクの売上高は前の期比38%増の38億円。最終損益は5倍の3億8000万円の黒字。代表は前ピクシブ代表の國枝信吾(53)。

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