エニーカラーの5〜10月期、過去最高益か 市場予想は7割増益
【東京本局 = 東証】(プライム、コード5032、単独)Vチューバープロデュースを手がけるエニーカラーが10日発表する25年5〜10月期の単独決算は、市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(4社)によれば、営業利益は前年同期比71%増の116億円だったようだ。この期間としては過去最高を3期連続で更新する。売上高は同57%増の272億円、税引き利益は同64%増の77億円になったもよう。
同社が9月に発表した会社計画によると、5〜10月期の単独営業利益は109〜116億円になる見通しだった。市場予想は会社計画の上限をすでに織り込んでいる計算になる。株価発進にはもう一段のサプライズが必要になる。一方、計画の下限である109億円となった場合、8〜10月期単体ではこの期間としては初めての減益に転落することになる。売上高が同258〜270億円になる見通しだ。市場予想平均を下回っている。
翌四半期のガイダンスにも注目だ。QUICKコンセンサスによると、25年11〜1月期の売上高は14%増の132億円、営業利益は17%増の49億円になる見通しで、この期間としては過去最高を更新する見込みだ。
通期の業績計画を上方修正するかも焦点になる。9月には、26年4月期(今期)の税引き利益が中央値で23〜29%増の142〜149億円になりそうだと発表した。中央値ベースで市場予想の上限を上回っていたことに加え、下限でも市場予想の平均を上回ったことで翌日はストップ高に買われた。
一方、足元のQUICKコンセンサス(7社)は前年同期比36%増の156億円と、9月時点から20億円弱切り上がっている。年間配当も年73円配を見込み、会社計画である70円からの上方修正が期待されている。売上高は同28%増の551億円、営業利益は同37%増の224億円の予想となっている。税引き利益のレンジは152〜160億円となっている。営業利益は、220〜231億円となっている。いずれも会社予想を上回っている。営業利益率の市場予想レンジは38.5〜43%となっている。会社予想は41〜41.3%だった。

