UNEXT、カラオケ「JOYSOUND」のエクシングを子会社化 175億円で70%取得
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード9418など、15時45分)UNEXTは24日、ブラザー(6448)の完全子会社で業務用カラオケ大手のエクシングについて、株式70%を取得し、連結子会社化すると発表した。取得価額は175億円。UNEXTが持つ500万人超の課金ユーザー基盤とエクシングのカラオケ事業を組み合わせ、エンターテインメント領域での成長を加速させる。
エクシングは「JOYSOUND」ブランドで知られるカラオケ業界の大手企業。42万曲以上の楽曲ラインナップやアーティスト本人映像の配信、独自のMIDIデータ技術などで高い参入障壁を築いてきた。2025年3月期の売上高は277億円、営業利益は17億円。1992年創業で、名古屋市に本社を置く。ブラザー工業は引き続き30%の株式を保有する。
JOYSOUNDの楽曲をU-NEXTに取り込みコンテンツを拡充するほか、エクシングが全国に持つカラオケ店舗へスポーツや音楽ライブなどの映像コンテンツを提供する。ホテルや飲食店、介護施設といったUNEXTの顧客基盤へのカラオケ機器の拡販も進める。
株式取得は2026年4月1日を予定する。規制当局への届出などにより変更の可能性がある。今期の連結業績への影響については精査中としている。
カラオケ市場はコロナ禍からの回復が進む一方、ナイトエコノミー市場やヘルスケア領域など新たな需要の取り込みが課題となっている。デジタルコンテンツ協会(DCAJ)によると、2024年のカラオケの売上高は前年比14%増の3653億円だった。コロナ前の19年比9割まで回復した。UNEXTは動画配信で培った顧客基盤と営業網を生かし、カラオケ事業の成長余地を開拓する構えだ。
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