日経平均先物、夜間取引で1000円高 2ヶ月半ぶり高水準
namiten
【東京本局 = 東証】(大証、101/O、6月物)13日未明の大阪取引所で日経平均先物が一段と上昇し、一時前日精算値比1000円(2.6%)高の3万8700円まで買われる場面があった。直近1年間の中心限月取引のコストを示す200日平均線(3万7591円)を上回って推移している。取引時間中に心理的節目の3万8000円を回復するのは、2月以来およそ2ヶ月半ぶり。
米中両政府は12日、トランプ氏就任後に上乗せした一連の関税をそれぞれ90日間停止すると発表した。米国の対中関税は30%、中国の対米関税は10%まで下がる。関税をめぐる不透明感が和らぎ、世界的な景気後退が一旦は避けられたとの見方から安全資産とされる円と国債先物が売られた。相対的にリスク資産とされる株式に資金が流入している。円は対ドルで一時148円58銭まで下落し、1ヶ月ぶりの安値をつけた。
ダウ平均が現地時間12日中盤の取引で、前週末比947ドル68セント(2.4%)高と急騰していることも支えとなっている。NASDAQ総合指数は4.1%ほど上昇する場面がある。欧州市場で主要な株価指数は続伸し、FTSE100は0.5%高、ドイツDAXは前週末比0.2%ほど高い。
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