電通G、銀座の旧本社ビルを売却 300億円の譲渡益計上

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【東京本局 = 東証】(プライム、コード4324、16時)電通グループは24日、同社が保有する電通銀座ビルを売却すると発表した。譲渡益は300億円程度を見込み、来期の連結業績に計上する。資本効率の向上と老朽化した施設の維持コスト削減を図る。譲渡価額や売却先は非開示。

電通銀座ビルは1933年(昭和8年)に竣工した。敷地面積は約697平方メートル、鉄筋コンクリート造の地下2階・地上8階建て。かつて電通Gの本社として使用され、直近では関連広告団体や吉田秀雄記念事業財団、電通育英会などがオフィスとして利用していたが、現在は未使用となっていた。

築90年超の建物は老朽化が進み、修繕費用や固定資産税などのコストが課題となっていた。同社は3期連続の赤字を計上しており、財務が厳しくなっていた。

譲渡は2026年1月30日を予定する。2026年度の連結業績では営業損益に約300億円、親会社株主に帰属する当期純利益に約220億円のプラス影響を見込む。事業上の利益指標である調整後営業損益への影響はない。譲渡益を反映した2026年度の業績予想は、2026年2月の通期決算発表時に公表する。

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