コメ卸売、今期純利益6割増で3期連続最高益 商品値上げで
namiten
【東京本局 = 東証】(スタンダード、コード2700、11時)コメ卸売で業界トップクラスの木徳神糧は21日、25年12月期(今期)の連結純利益が前期比62%増の28億円になりそうだと発表した。従来予想の18億円から10億円上振れ、3期連続の最高益を上積みする。売上高は同38%増の1650億円、営業利益は同68%増の40億円になる見通しだ。営業利益率は24年12月期(前期)の2.0%から2.4%に拡大する。
米不足が続く中、強い需要に対応するため、安定的な調達と機動的な調達の両面に注力した。グループを挙げて安定供給に努めた。主力商品の価格転嫁が足元で想定を上回って進んでいることを踏まえた。
あわせて、今期の年間配当を150円とする方針を取締役会で決議した。従来は130円だった。記念配当20円を含む中間50円(普通配当30円)、期末100円とし、前期の実績を20円上回る。前週末の終値をもとに算出した年間配当利回りは2.0%となる。
コメ卸売では、ヤマタネ(プライム、コード9305)が来月13日に前期決算と今期見通しを発表する。パックごはんを手がけるサトウ食品(スタンダード、コード2923)は8日、25年4月期(今期)の連結純利益が4億円上振れそうだと発表した。

広告