「今やらざるを得なかった」 X有料化、一部地域で試験導入 年1ドルから 振り返りフォーマット
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「今やらざるを得なかった」 X有料化、一部地域で試験導入 年1ドルから

namiten

#速報11:43 #更新12:00 #更新12:05

記事のポイント
  • Xの有料化計画(Not A Bot)が開始。
  • いいね、返信などを行う新規ユーザーに1ドルが課される。
  • 電話認証も必須に。
  • 見る専は対象外。
  • マスク氏は「ボットと戦う唯一の方法だ」と述べている。

X(Twitter)は日本時間18日から、ニュージーランドとフィリピンを対象に、投稿や返信などを行う目的で新規アカウントを作成する際に1ドル程度の「Not A Bot (bot対策費用)」を請求する。任意だった電話(SMS)による認証も必須にする。

特典として「返信、いいね、リポスト」などのアクション機能を付帯させる。「既存のユーザー」と「見る専」と呼ばれるユーザーにこの費用や電話認証を必須にすることは現状、考えていないとしている。

電話番号とクレジットカード番号を使った認証を行い、システムに大きな負荷をかけているBotを減らす。
今まではユーザー名とメールアドレスさえあれば作成できたが、今回の施策で、例えば100アカウントbotを作る場合、電話番号とクレジットカード番号を100通り作成し、さらにそれら全ての組み合わせで支払いと認証ができる環境を用意する必要が生まれる。
Bot作成者に大きな負担を与えることでスパムアカウントの数を大きく減少させる一方で、ユーザーは$1の少額負担で済む状態を整備する。

X社員は「数年後現れるであろう高性能なAIにVPNを組み合わせられれば手の付けようがない。今導入せざるを得なかった。」と漏らす。その上で「すべてのボットを削除することは困難を極めるだろう。ただ減らす方向に持っていくことが重要だ」とbot一掃の道は険しいと話した。
Microsoft関係者も「これは以前、私がやった計画と似ている。その時は不正利用がパタリとなくなった」と有料化は合理的だと、Xの計画に理解を示した。続けて「$1と少額なことからも利益を得るつもりはなさそうだ。だが、ユーザーからどれだけの反感を買うかは未知数だ。」とユーザーの減少は必至だとの持論を展開した。

社内政治も混乱している。マスク氏が「迷惑なBotと戦う唯一の方法」とXに投稿した一方で、CEOのリンダ氏はXの有料化に反対する意向を示しているのだ。マスク氏の急激な改革に耐え続けるXが、ガス抜きのタイミングを与えてもらえるかが今後の課題だ。

これとは別にXには、身分証確認制度と呼ばれるものが存在する。
これは、Premiumユーザーが認証マークを得るために必要な電話認証に加えて展開されている機能。認証マークをタップした際に出てくる「バッヂ部分」に「このアカウントは身分証明証により認証済みです」と表示させることができる。
表示させるにはマイナンバーや運転免許証などの書類で身分証明を行う必要があるが、5分程度で終わらせることができ、手順もシンプルだ。この機能は現状、Premiumユーザーのみに展開されている。名前を変えたりアイコンを変えても認証マークが外れないなどの恩恵を受けられるほか、なりすまし減少なども期待できる。

当サイトで9/21に報じた通り、一時的に「有料化」の話題がXを席巻した際、沈静化を狙い、マスク氏は「Xは有料化しない」方針をX上で示していた。しかし今回の対応は一転、X有料化と受け止められかねないもので、Xでは困惑の声が上がっている。

Xのプログラムコードを監視するボット「X Updates Radar」もほぼ同時に「Not A Bot」機能のフラグを解析した。

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