Vプリカ、大幅リニューアルへ リアルカード発行、サブスク解禁 海外利用も
【東京総合 = 社会】ライフカードは25日、同社が発行する『Vプリカ』を5月に大幅にリニューアルすると発表した。VISAプリペイドに参入する企業が増えて競争が激化する中、同サービスは機能面で競合に遅れを取っていた。今回のアップデートで遅れを取り戻し、競争力を高める狙いがある。
現行のVプリカは、審査や本人確認が不要でコンビニなどで手軽に購入できるメリットがある一方、チャージ機能がなく、カード番号が毎回変わるなどの課題が指摘されていた。今回のリニューアルではこれらの点を改善する。新Vプリカは、繰り返しチャージができるほか、サブスクやリアルカードの発行も可能になる。
Vプリカ | Vプリカリアル | Vプリカ+ | Vプリカ+リアル |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
残高上限 10万円 | 残高上限 10万円 | 残高上限 100万円 | 残高上限 100万円 |
チャージ上限/月 12万円 | チャージ上限/月 12万円 | チャージ上限/月 制限なし | チャージ上限/月 制限なし |
カード有効期限 1年 | カード有効期限 5年 | カード有効期限 5年 | カード有効期限 5年 |
サブスク利用 | サブスク利用 | サブスク利用 | サブスク利用 |
本人確認 | 本人確認 | 本人確認 | 本人確認 |
実店舗利用 | 実店舗利用 | 実店舗利用 | 実店舗利用 |
海外利用 | 海外利用 | 海外利用 | 海外利用 |
新Vプリカは、利用用途に応じて4つのタイプが用意される。最初に発行される標準「Vプリカ」はチャージ可能なタイプに生まれ変わる。
「Vプリカリアル」は残高上限が10万円、チャージ上限が月12万円で、本人確認は不要。「Vプリカ+」と「Vプリカ+リアル」は残高上限が100万円、チャージ上限は設けられず、本人確認が必要となる。いずれのタイプもカードの有効期限は5年(現行は1年)に延長される。

シンプルなモダンデザインを採用している。
また、「Vプリカ+リアル」のみ海外での利用が可能となる。「Vプリカリアル」と「Vプリカ+リアル」の2タイプは、リアルカードの発行手続きのために住所登録など、別途手続きが必要だ。今回の発表では発行手数料などの詳細は明らかにされなかった。
コンビニや一部スーパーなど店頭で販売されている「Vプリカギフト」は、デザインを新しくした上で、これまで通りアカウント登録不要のカード番号使い切りタイプとして提供される。Vプリカギフトから新Vプリカへのチャージも可能だという。

ライフカードは、今回のリニューアルに伴いVプリカのシステムを大幅に変更。マイページとスマートフォンアプリも刷新する予定だ。
Vプリカは、インターネット上のVisa加盟店であれば世界中で利用できるプリペイドカード。クレジットカードのような審査や本人確認が不要で、コンビニなどで気軽に購入できることから、若年層を中心に人気を集めている。ライフカードは、今回の商品刷新により、さらなる利用者の拡大を図る考えだ。