X(旧Twitter)、投稿・プロフィールのいいねを標準で「非表示」へ
◎スクープ(11:30)◎
◎更新(14:37)◎
【東京総合 = テクノロジー】X(旧Twitter)は22日、他のユーザーが投稿に誰がいいねしたかどうかを確認する機能と、ユーザーのプロフィールページに設置されているいいねタブを標準で非表示にすると発表した。
いいねタブの非表示は有料会員向けのオプション機能として先行公開していたもので、自分がいいねした投稿を他のユーザーから見られないようになる。有料ユーザーからの好意的なフィードバックを受けて全ユーザーが使えるように仕様を変更する。
Xのプログラムコードの変更を検知する拡張機能が22日、伝えた。Xの従業員も非表示にするプロジェクトを進めていると事実上認めた。今までは月あたり980円以上払った会員に展開していたプロフィールページのいいね非表示を含め、他人がどの投稿にいいねしているかを確認する機能を事実上失う。
他のユーザーに見られたくない人は今まで、別のアカウントを作って対応したり、鍵垢にする手間が生まれた。ただ、自分の投稿は多くの人に見てもらいたいと望むユーザーも多い。いいねタブの非表示はこれらの課題を解決する。インスタグラムなど、多くのSNSで実装されている標準機能だった。
今まではブックマークを使って対応してきたユーザーも多い。ただ、ブックマークの場合は自分の応援したいユーザーにとってメリットは少なく、誰がブックマークしているかも確認できなかった。
今回の変更で、多くの人がいいねをしやすくなる。いいねをタップすることが多くなれば、タイムラインの精度向上が期待できる。アルゴリズムや自社のAIの学習にも役立つ。
Xは最近、プロフィールページの刷新を進めている。返信のみを表示するタブを追加することを明らかにしたり、プロフィールに表示された広告も収益分配の対象にすることで、分配に使われる原資を最大5倍まで積みますことを可能にした。今までは返信に表示された広告のみが対象だった。
今後はシャドウバンユーザーを簡単に見分けられるようにする機能の展開を急ぐ。マスク氏買収時に挙げた課題の一つだったが、シャドウバンに関するコードは2000万行程度あることが分かっており、実装は予定より遅れている。