任天堂が私設取引で上昇 Switch2の応募「計画を大幅に上回る強さ」
【東京本局 = 東証】(プライム、コード7974、私設取引)任天堂が23日よるの私設取引システム(PTS)で上昇している。一時、東証23日の終値比で260円(2.4%)高い1万0675円をつけた。日経平均先物6月物の夜間取引での上昇率を上回っている。任天堂の米預託証券(ADR)は2.3%高となっている。
任天堂は23日、Nintendo Switchの後継機「Switch 2」について現時点での応募総数が220万件あったと発表した。「初回抽選では多くの方が落選することになる」としてお詫びした。任天堂の古川社長は4日、「需要を満たせるだけの製品を用意する」と意気込んでいたが、実際の需要はそれを上回ったと見られる。これを材料視した買いが向かっているようだ。
なおSwitch2の抽選にすでに応募していて、初回抽選で落選した場合は都度再応募を必要とせず、自動で2回目以降の抽選に繰り越すシステムとする。
任天堂は来月8日、25年3月期(前期)の連結決算を発表する。QUICKコンセンサス(16社)によると、純利益は前の期比4割減の2729億円と、20年3月期以来の低水準に落ち込む見通しだ。売上高は同3割減の1兆1761億円、営業利益は同4割減の2818億円が織り込まれている。
あわせて26年3月期(今期)計画とSwitch2の販売見通しも発表すると見られ、注目が集まる。米DFCインテリジェンスは7日、25年末までのSwitch2の全世界販売台数が1500万台になるとはじいた。従来は1700万台だったが、これを下方修正した。米相互関税の発表などが影響したと見られる。QUICKコンセンサス(同)によると、連結純利益は前期(市場予想)比で34%増の3674億円、売上高はSwitch2の追い風で7割増の2兆4138億円と、初の2兆円台に乗せるもようだ。
