日経平均先物が夜間取引で上昇 2ヶ月半ぶり高水準
namiten
【東京本局 = 東証】(大証、101/O、6月物)12日よるの大阪取引所で日経平均先物が一段と上昇している。同日の精算値比910円(2.4%)高の3万8610円まで買われる場面がある。直近1年間の中心限月取引のコストを示す200日平均線(3万7591円)を上回って推移している。取引時間中に心理的節目の3万8000円を回復するのは、2月末以来およそ2ヶ月半ぶり。
米中両政府は12日、トランプ氏就任後に上乗せした一連の関税をそれぞれ90日間停止すると発表した。米国の対中関税は30%、中国の対米関税は10%まで下がる。関税をめぐる不透明感が和らぎ、世界的な景気後退が一旦は避けられたとの見方から安全資産とされる円と国債先物が売られた。相対的にリスク資産とされる株式に資金が流入している。円は対ドルで一時148円58銭まで下落し、1ヶ月ぶりの安値をつけた。
ダウ平均先物が現地時間12日早朝の取引で、前週末の精算値比2.4%高と急騰していることも支えとなっている。欧州市場で主要な株価指数は朝方に続伸して始まり、FTSE100は0.8%高、ドイツDAXは前週末比1.7%ほど高い。
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