チケットぴあ、今期純利益4割増 2期連続最高益
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード4337、連結)チケット販売のぴあは15日、26年3月期(今期)の連結純利益が前期比44%増の23億円になりそうだと発表した。前期の15億円を上回り、2期連続で最高益を更新する。売上高は同3%増の470億円、本業のもうけを示す営業利益は同29%増の34億円になる見通しだ。コロナ禍で落ち込んだチケット販売やイベント動員が回復し、単価の上昇が追い風になる。営業利益は中期経営計画の25億円を上回って着地する見通しだ。大阪万博の開催も収益を押し上げる。
25年3月期(前期) | 会社計画(新) | |
売上高 | 453億円 | 470億円 |
前期比/予想比 | +14.6% | +3.6% |
営業利益 | 26億円 | 34億円 |
前期比/予想比 | +118.0% | +29.0% |
純利益 | 15億円 | 23億円 |
前期比/予想比 | +42.3% | +44.6% |
あわせて、今期の年間配当を10円とする方針を取締役会で決議した。復配は20年3月期以来、6期ぶり。中間無配・年10円配とし、25年3月期(前期)の実績を10円上回る。コロナ禍に傷ついた内部留保が今期中にも回復し、利益剰余金は今期中に10億円台のプラスに転換する見通しだ。配当性向は6.7%。同社は総還元性向40%を目安にしている。
同日発表した前期の連結決算は、純利益が前期比42%増の15億円だった。売上高は同14%増の453億円、営業利益は同2.1倍の26億円だった。大規模会場でのイベントが好調に推移し、コロナ前を上回った。取扱高ベースでの売上は2700億円規模と、過去最高水準だった。
広告