アスクル、今期純利益27%減 固定費増が重荷、新中計も
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード2678、連結)アスクルは4日、26年5月期の連結純利益が前期比27%減の66億円になりそうだと発表した。QUICKコンセンサス(8社)の91億円を3割下回るほか、市場予想の下限(73億円)も下回る。物流拠点の再編など、一過性の固定費増が利益を押し下げる。売上高は同3%増の5000億円、営業利益は同21%減の110億円になる見通し。あわせて、今期の年間配当を38円とする方針を取締役会で決議した。中間19円・年38円配とし、前期実績から据え置く。据え置きは19年5月期以来。
同日発表した25年5月期(前期)の連結決算は、純利益が前の期比52%減の90億円だった。売上高は同2%増の4811億円、営業利益は17%減の140億円だった。
29年5月期を最終年度とする向こう4ヵ年の中期経営計画も発表した。29年5月期に連結売上高5400〜6000億円を目指し、営業利益率を3.7〜5%まで切り上げる方針を示した。ROE目標は足元を3〜8ポイント程度上回る15〜20%を設定した。

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