東宝の今期、純利益が一転増益 政策株売却で

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【東京本局 = 東証】(プライム、コード9602、連結)東宝は15日、今期の連結純利益が前期比微増の435億円になりそうだと発表した。従来予想の375億円から60億円上振れ、一転最終増益になる。QUICKコンセンサス(9社)の452億円は下回る。政策保有株式の売却で89億円の特別利益を計上する。売上高にあたる営業収入と営業利益は据え置いた。それぞれ同4%減の3000億円、同11%減の570億円になる見通し。営業利益は市場予想の下限(631億円)も大きく下回る。

同日発表した3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比28%減の115億円だった。市場予想の127億円を下回った。売上高は同1%減の848億円、営業利益は同21%減の193億円になったようだ。

前年同期にあった配信収入がなくなり反動減となった。興行収入は洋画が持ち直したほか、ライブビューイングが好調で増収増益となった。同期間の映画館入場人数は前年同期比2%減の1096万人だった。

注力するIP(知的財産)・アニメ事業では営業収入が1割増えた一方、パッケージ販売が前期ほど振るわなかったほか、のれんの償却費用が重荷となり減益だった。海外事業の営業収入が前年同期比85%割増となった一方、有力なアニメ映画がなく国内は同38%減となった。

安定的な利益を生み出している不動産事業では、修繕費がなくなったことで賃貸収入が同32%の営業増益だった。空室率は0.2%だった。

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