SBI、前期純利益85%増 大和上回り業界2位
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード8473、連結)SBIホールディングス(HD)が9日発表した25年3月期(前期)の連結純利益は前の期比85%増の1621億円だった。QUICKコンセンサス(5社)の1187億円を大きく上回り、3期ぶりの水準に回復する。売上高は過去最高となる同19%増の1兆4437億円、経常利益は同99%増の2822億円だった。いずれも市場予想を上回った。
26年3月期(今期)の会社計画は相場環境に左右されるとして開示していない。前期の純利益は大和証Gの1543億円を上回って日系2位に浮上した。投資事業は、収益が前の期比4.4倍の1127億、税引前損益は671億の黒字(前期は177億の赤字)に転換した。投資先の時価が上昇し、有価証券の価値が高まった。資産運用事業の税引前損益は同12%増の54億円だった。新NISAの開始で資金が流入した。暗号資産業の税引前損益は同2.5倍の212億円だった。暗号資産の価格が記録的な水準に高騰した。
また、前期の年間配当を170円とする方針を取締役会で決議した。従来は未定だった。中間30円、期末140円とし、前の期実績を10円上回る。

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