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TwitterはTwitterであることに意味がある

namiten

Twitterが閲覧制限を突然導入した。また変なことやってる…と遠目で見ていたのだが、想像以上に他のSNSへの流出が進んでいて筆者も驚いている。さらにこの時を狙ったのか知らないが、MetaがTwitterのパクリアプリの提供を開始するらしい。Twitterにとってこの上ないピンチである。Twitterの今後とMetaに勝つことができるのか、考えたい。

結論は、どうせ戻ってくるだろう。それだけだ。

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突然の閲覧制限導入

まずは今回の閲覧制限騒動を時系列順に話していく。なお、日本時間を基準としている。すでに知っているという人は次の節に飛んでいただいて構わない。

  1. 2日2:01、イーロンが突然閲覧制限の導入を発表(無料ユーザーは600件)※1
  2. 2日3:31、日本製新興SNS「Misskey」がトレンド入り(公式発表)
  3. 2日3:46、批判殺到で閲覧制限が緩和(無料ユーザーは800件)
  4. 2日6:49、またまた閲覧制限が緩和(無料ユーザーは1000件)
  5. 2日7:21、イーロンがツイ廃は外に出ないから制限したと発表※2
  6. 2日8:32、Misskeyのアクティブユーザーが20万人を突破
  7. 2日8:51、ユーザーの急増でMisskeyが新規登録受付を一時停止
  8. 2日10:06、イーロンが再び燃料投下、ツイ廃が目覚める※3
  9. それ以降、ツイ廃が発狂、サ終がトレンド入りするなど物騒な事態が続く

※1

※2

※3

筆者もこの時間帯は当然寝ているので、2日の朝、日課のTwitter確認をしていたらトレンドにサ終やインスタなどの、Twitterには無縁の言葉が並んでいて驚いた。

今まとめて思ったのだが、展開が早すぎて調べていても理解が追いつかない。私はTwitter Blueユーザーなので特に現時点で1万件まで閲覧できるので特に支障はないのだが、Twitterアカウントが最近必須化されたのに伴ってアカウントを作った人は発狂物だろう。一日500件しかツイートを見れないのだから。

導入の理由

イーロンは制限の理由として「ツイ廃は全然外に出ないから」とちょっとよく分からない理由を掲げているが(図星だが…)、実際の制限理由は以下の通り。

  • APIを有料化したら、それに従わないボットなどが特定のツイートのみ抽出する技術を使っているためサーバーに負荷をかけている=データスクレイピング
  • それらを制限するためにAPIを変更したりサーバーを再構築したい。
  • だから「一時的に」ツイートの閲覧を制限する。

まあ、簡単に言えば負荷が高いからそれを治すために一時的に制限してるよ〜ということだ。しかしネットというのはネガティブなものが伝わりやすいしネガティブに誇張されやすい。まるでこれから一生ツイッターが閲覧制限付きになってしまうという勘違いが広まっているが、あくまで「一時的」である。

当然ツイ廃が発狂

そもそもイーロンがAPIを有料化したのだから、規約に従わない奴らのせいというのも無理がある。だって有料化しなくても使えていたのだもの。理不尽にも程がある。

API有料化は開発者には大きな影響があっても、自分には影響がないものだとばかり思っていたのだが、まさかこのような形で降り注いでくるとは思わなかった。一日600ツイートしか見れないのは流石にやりすぎ。おそらく、というか確実にイーロンは無限に見れているのだろう。

1万歩、いや100万歩譲ってこのような規制をするのは分からなくもない。規約に違反するユーザーを取り締まるのは当然である。しかし、やり方が良くなかった。何も事前告知せず、突然「導入しました」と言ってくるのだ。それが許せない。そして、もう一つ。規制の時期だ。今日(執筆7/4)はアメリカの独立記念日だ。なぜアメリカ時間の金曜日に導入するのだろうか。しかも月火水とほとんどの企業が休業の時期に。まともにシステムを改修できる時期じゃないのにユーザーに不便を押し付けるのはやり方が汚い。個人的な予想としては、アメリカ時間の木曜日くらいまでこの規制は続くと思う。

その結果がこれ

そんなこんな言ってるうちにMisskeyやMSTDNが急成長。Misskeyに至っては招待コードを有料化しなければならないほどサーバーが大混雑。ここまでTwitter離れが加速するとは思っていなかった。

ただ、個人的に今回思ったことは、結局、みんなTwitterが大好きなのだと言うことだ。

ちなみに、この中にROM専やライトユーザーは含まない。

良い意味で頭のおかしい人が多いSNSは「依存ユーザー」が最も大切だ。収益という意味で言うならば、また別だが。

Misskeyも今となっては盛り上がっているが、これは11月から何度も繰り返している。しかし、Twitterを完全に遮断し、今までTwitterを使っていたのと同じ時間をMisskeyに割いている人はどれくらいいるのだろうか。分散型SNSの弊害(まあ、これも大分改善されているのがMisskeyだが)であるユーザーの少なさが影響している。

Twitterを使う理由

SNSを使う理由はなんだろうか。最終的に行き着くのは「承認欲求を満たしたい」「自分の考えに合う人を見つけたい」だろう。なぜTwitterがこれほどまでに盛り上がっているのか。ユーザーが多いから、より多くの人に見てもらえるから、程よい距離感だから、挙げればキリがない。分散型SNSは、自分の好きな話題ごとにサーバーを作ることができるのがメリットで同じ趣味の人と繋がりやすい。しかし、Twitterほど関係が薄くもなく、Discordほど関係が濃くもない、そんな微妙な関係なのが分散型SNSとも言える。

「2chしか勝たん」と言うユーザーがいるのは、どんな発言をしても、SでもMでも欲求を満たせると言う、そう言う特性が癖になっている人が多い。突き詰めるならば「これがいいからこれがいい」である。「代替SNS」と言う看板を掲げている時点で、MisskeyがいいからMisskeyを使っている、のではなく、Twitterが使えないからMisskeyを使っている、と言う、Twitterを使っている時とは全く違う理由になっている。

Metaが出すパクリTwitterも分散型らしいのだが、instagramを利用しているユーザーが使いこなすことはできるのだろうか。instagramを使っているユーザーが求めているものはなんなのか、それは、instagramである。そこにそれ以上の理由は存在しない。instagramがいいからinstagramを使うのだ。代替SNS?そんなもの、本家に一生勝つことのできないガラクタと言ってもいいだろう。新時代を築くのが分散型SNSだとしても、MisskeyやMSTDNがこれを築けるとは思わない。

Twitterの未来

Twitterは、想像以上に自分たちにとって身近な存在だ。アニメ、漫画家、政治家の多くが、情報の発信手段としてTwitterを用いている。Instagramは写真中心のコンテンツが主である一方で、Twitterは言葉の力を最大限に活かす舞台となっている。

また、Twitterは政府機関の情報発信にも使用されている。日本の首相官邸は防災情報やJ-ALERTをツイートしているし、かつてのアメリカのトランプ政権は、政府高官の更迭をTwitterで発表していた。

そして、地震の際、Twitterは本領を発揮している。日本人が地震の際にTwitterを開く姿が風刺画の題材となるほど、その存在は不可欠である。

そして何より、Twitterはシンプルに面白い。ユーザー間のコミュニケーションはこれ以上ないまでに自由だ。

最近、Twitterの代替となり得る分散型SNSが注目されるている。しかし、これら分散型SNSは大きな問題を抱えている。まず、Twitterと大差ない。そして、ユーザー数が少なく、SNSを使う一番の理由であろう承認欲求を満たすまでユーザー数を増やすのは難しい。加えて、分散型SNSは使い勝手が悪い。UIがとにかく微妙で、もっさりしているため取っ付きにくい。アプリがないの分散型SNSも珍しくはない。

ここで繰り返し強調したいのは、TwitterはTwitterであることに意味がある、ということだ。その存在自体が特別なものなのだ。

少し話が変わるが、Facebookが6日から提供開始するとされる新しい文字ベースのSNSについて触れておきたい。率直に言って、これはTwitterのパクリだパクリ。

こいつは、ユーザーから過度な個人情報を要求しており、Facebookと同じ問題を抱えている。

結論、TwitterはTwitterであるからこそ素晴らしいのだ。仮に新たなSNSが流行ったとしても、それはTwitterではない。Twitterには、国や民間企業の公式アカウントを含む、10年以上にわたって築かれたコミュニティと歴史がある。

Twitterがこれからもなんだかんだ使われて、生活に欠かせない存在であり続けることは明らかである。

ただし、いきなり投稿制限やAPIの仕様変更をするのは良くない。ツイ廃のイーロンなのだから、ツイ廃の意見を聴き続けることが重要である。それだけはイーロンに強く訴えたい。

以上、Twitterがこれからも賑わってほしいという、なんちゃってツイ廃からのメッセージでした。

(NAMITEN)

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