Apple、生成AI戦略に不安 24年第3四半期36%減益 振り返りフォーマット
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Apple、生成AI戦略に不安 24年第3四半期36%減益

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【米国本局 = シリコンバレー・東京本局 = テクノロジー】Appleが10月31日発表した24年第3四半期(7-9月期)の連結純利益は、前の年の同じ期と比べて36%減の147億3600万ドルだった。売上高は同6.1%増の949億ドル(約14兆4000億円)、本業のもうけを示す営業利益は9.7%増の295億ドルだった。

2024年2月26日、フランス パリ。パリでApple Storeにログインします。

主力製品のiPhoneは同6%増の462億ドルと持ち直しの兆しが見られる一方、中国では売上高が伸び悩む状況が続いていて、苦戦している。同社は年末商戦で売上が伸びる来四半期の売上高について、市場予想の7%増を下回る「一桁台前半から半ばの伸び」との慎重な見通しを示した。決算を受けて、Appleの株価は1.6%下落している。

注目された生成AI機能「Apple Intelligence」も、当面は米国英語のみの限定提供にとどまり、収益の押し上げ効果は見えてこない。ティム・クックCEOは決算説明会で「消費者の関心は高い」と強調したものの、具体的な数値は示さなかった。

中国市場の売上高は150億ドルと前年同期比で0.3%減少した。中国市場は華為技術(ファーウェイ)など現地メーカーが躍進しているほか、中国政府の外国製品規制も相まって、Appleにとって苦しい状況が続いている。生成AIの提供も中国当局の規制で事実上棚上げとなっている。

9月20日に発売された新型の「iPhone16」の初動については、発売後8日間の売上高が「前年の同時期を上回った」と述べるにとどめた。米調査会社IDCによれば、7-9月期のiPhone世界出荷台数の伸びは3.5%増と限定的だった。AppleはAI機能の強化などで買い替えが進むと踏み、iPhone15と比べて部品の発注量を10%増やしてたが想定したほど伸びていない。

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サービス事業の売上高は249億7200万ドルと12%増加したが、市場予想の253億ドルには届かなかった。欧州連合(EU)がアプリストア規制を強化する中、収益性の高いソフトウエア事業の成長持続性にも不透明感が漂う。

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