3メガバンク、中間業績36%増 初の2兆円台
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード8306など、連結)3メガバンクが14日発表した24年4〜9月期の連結純利益の合計は、前年同期比36%増の2兆5495億円だった。中間業績が2兆円を超えたのは3メガバンク体制に移行した平成17(2005)年以降、初めて。金利の上昇を背景とした利ざやの改善や政策保有株の売却が利益を押し上げた。各社は決算にあわせて配当増額や自社株買いを発表した。
3メガバンクは同日、通期の業績が従来予想から4300億円上振れそうだと発表した。上方修正後の会社計画に基づいた連結純利益の合計は3兆7300億円と、昨年の3兆1327億円を19%上回り過去最高益を更新する。更新は2期連続。市場予想(QUICKコンセンサス)の3兆5517億円を5%上回る。足元の円安を受けて日銀が12月会合で追加利上げに踏み切れば、増益幅は今後さらに広がる可能性もある。
三菱UFJFGの亀澤宏規社長は14日開いた決算会見で、追加で0.25%の利上げを実施すれば約1000億円の上乗せ余地があると話した。
あわせて三菱UFJは金額で3000億円、自己株式を除く発行済み株式総数の1.96%にあたる2億3000万株を上限とする自社株買いを行う。三井住友FGは発行済み株式総数の1.5%にあたる6000万株、金額で1500億円を上限に実施する。みずほは発行済み株式総数の1.9%に当たる5000万株、金額で1000億円を上限に行うと発表した。
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