東アニが大幅反落 市場予想未達が嫌気
namiten
【東京本局 = 東証】(スタンダード、コード4816、15時)東映アニメーションが大幅に反落している。前日比で510円(14%)安の3135円まで下落した。前日発表した24年4〜12月期の連結決算は、売上高と純利益で市場予想を小幅に上回ったものの、営業利益が市場予想を4億円(2%)下回る234億円だった。決算期待から足元で急速に切り返していただけに、失望売りを誘ったようだ。
25年3月期(今期)の会社計画も据え置いた。連結純利益は前年比4%増の195億円になる見通しだ。計画と24年4〜12月期の決算をもとに当サイトが試算した25年1〜3月期の連結純利益は前年比4割減の26億円を見込む。
市場は23年3月期の209億円を上回って2期ぶりに最高益を更新すると見込んでいただけに、会社計画の上振れがなかったことも売りを膨らませている。
今日の下げで割安感は強まっている。市場予想ベースで算出した予想PERは31倍で、競合のKADOKAWA(48倍)やIGポート(37倍)を下回る。同水準まで切り下がるのは、第1四半期の決算が発表される直前の7月末以来、半年ぶりだ。
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