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NTT、7月から新社名「NTT」に 日本電信電話から

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【東京本局 = 東証】(プライム、コード9432、連結)日本電信電話(NTT)は9日、26年3月期(今期)の連結純利益が前期比4%増の1兆0400億円になりそうだと発表した。QUICKコンセンサス(11社)の1兆1189億円を7%下回るが、市場予想の最低1兆0336億円は上回った。

また正式社名を日本電信電話から「NTT株式会社」に変更すると発表した。7月1日から適用する。NTT東西もそれぞれ社名を変更する。ロゴも刷新する。

NTTのロゴ

売上高は同3%増の14兆1900億円、営業利益は同7%増の1兆7700億円になる見通しだ。QUICKコンセンサス(11社)の1兆8402億円を3%下回るが、市場予想最低1兆7640億円は上回った。

今期の年間配当を5円30銭とする方針も取締役会で決議した。従来は未定だった。中間2円65銭と期末2円65銭とし、25年3月期(前期)の実績を10銭上回る。きょう基準値(前日終値)をもとに算出した年間配当利回りは3.5%となる。

26年3月期(今期)業績テーブル
25年3月期市場予想会社計画
売上高13兆7047億円 13兆6263億円14兆1900億円
前期比/予想比+2.5%+2.0%+1.4%
営業利益1兆6495億円1兆7513億円1兆7700億円
前期比/予想比-14.2%+11.5%-3.8%
純利益1兆円1兆0639億円1兆0400億円
前期比/予想比-21.8%+11.8%-7.1%

あわせて自己株式を除く総発行済み株式の1.81%にあたる15億株、金額にして2000億円を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は5月12日~26年3月31日。

同日発表した前期の連結決算は、純利益が前期比21%減の1兆円だった。QUICKコンセンサスの1兆0639億円を6%下回った。売上高は同2%増の13兆7047億円、営業利益は同14%減の1兆6495億円だった。営業費用が5%増加し響いた。

NTTは前日、ITサービスでシェアトップ級で、グループの営業利益2割を占めるNTTデータGに株式公開買付(TOB)を実施すると発表した。1株4000円に設定し、NTTが持たない全株式を取得して完全子会社化する。必要資金として2兆3800億円の範囲で借入を行う。

かねてより検討していた社名の変更は、広く認知されている略称「NTT」を採用する方針を発表した。NTTは24年4月に成立した改正NTT法で社名を変更できるようになった。

6月の株主総会で定款変更を付議し、7月1日から「NTT株式会社(NTT, Inc.)」になる。東日本電信電話と西日本電信電話もそれぞれ「NTT東日本株式会社」「NTT西日本株式会社」に変更する。ロゴも刷新する。

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あわせて監査等委員会設置会社へ移行し、ガバナンス体制を強化する。経営方針・戦略に関する議論の充実や取締役会のモニタリング機能強化を図る。「新生NTTグループ」としてグローバル市場における事業展開を推進し、中期経営戦略を加速させる意向を示した。

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