東証、今期ガイダンスは引き続き2%減益 決算中盤
【東京本局 = 東証】(プライム、コード6758など、14時)決算発表のピーク中盤を迎えた東証では、27年3月期(今期)ガイダンスが引き続き前期比2%の減益となっている。トヨタが8400億円余りの減益になる影響が大きく、社数ベースでは増益を見込む企業が7割を占める。

先週末8日までに今期のガイダンスを開示した金融を除くプライム244社のガイダンスを集計した。この週ではNTTやソニーG、任天堂の決算発表があった。いずれも市場予想を下回るガイダンスとなった。NTTはドコモの不振が響く。前期比で5%の減益となる見通しだ。ソニーGはメモリ高騰の影響で営業利益が300億円下押しされるほか、任天堂は主力機「スイッチ2」を1万円値上げすることで販売台数は前期を下回る見通しだ。
中東情勢の悪化による原油高は幅広い企業に影響が及びそうだ。川崎汽は需給の引き締まりが利益の上押しに作用するものの、燃料高を補えず2期連続の最終減益に沈む。
京成は来月から本格化する電力料高が利益を圧迫する。人件費増も負担になる。
味の素は同11%減の1100億円を見込む。前期に計上した不動産売却益がなくなる反動が出る。しかし、燃料高による輸送費増(300億円)は予想に織り込まなかった。
一方、原油高で5大商社はそろって増益を見込む。三井物産は同1割増の9200億円、伊藤忠は5%増の9500億円になる見通しだ。
日本株は相互関税が発動した前年4月以降、関税の影響がなくなる今期の大幅増益を織り込んで上昇してきた。市場は東証株価指数(TOPIX)のEPSで10%の増益を見込むが、市場の高い期待に応えられなければ株価は下落基調に転じる可能性がある。日経平均株価の予想EPSは昨年末から21%切り上がっており、3300円を超えた。
今週は2300社超が決算発表を控え、名実ともに決算ラッシュを迎える。特に連日で売買代金1位となっているキオクシア(15日)や、ソフトバンクG(13日)が決算を発表する。3メガバンクの決算にも注目が集まる。医薬品では第一三共がきょうに決算だ。
自動車では日産自、ホンダ、マツダ、SUBARUが残っている。

